ミサトっ子ゾウリのすすめ

国立兵庫教育大学名誉教授 原田碩三

子どもの趾(足の指)と土踏まずがおかしい

ミサトっ子は土踏まずと脳力と健康を保証

ゾウリばきの(趾を使う)実験

1.趾の屈伸で土踏まずが形成される

2.趾の屈伸は体のゆがみを矯正し、体力や知力が向上する

ミサトっ子ゾウリばきの効果


子どもの趾(足の指)と土踏まずがおかしい

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ぞうりの効果

図1 ぞうりの効果

 20余年前に、土踏まずの形成児が75%だということが社会的に大きな問題になりましたが、20年前よりも図1−Aのように母趾の外反や内反がふえて正常な子が16%減り、図1−Bのように浮き趾が45%増加しています。趾の使用が土踏まずを形成するので図1−Cのように土踏まずの形成率が19%低くなって51%になっています。
 土踏まずには、人間特有の直立二足歩行に必要な、
@立位姿勢のバランスを保つ、片足で安定して立つ
A趾の踏ん張る力を発揮させる
Bクッション作用で、着地などの時の全身の衝撃を緩和する多様な動きができる
C強いアーチで体重を支えて動かす
などの機能があります。 今日の子は土踏まずが形成されていないので、姿勢が悪く、運動能力が低く、趾力が弱いためによく転びます。
 1999年4月に、図2の趾が1本も接地しない5歳児がいました。おとなも外反母趾に押し上げられた第2趾と、小趾が浮いている3本趾の人が半数くらいいます。

趾が接地しない子の足

図2 趾が接地しない子の足


ミサトっ子は土踏まずと脳力と健康を保証

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鉄橋のアーチ

鉄橋アーチ

 子どもがゾウリをはいて歩くだけで、土踏まずや横のアーチで作られる写真のような丸天井が足の裏にできるので、人間特有のアオリ足歩行で長い距離を歩き続けることができます。
 しかも、足の裏の丸天井の形成だけでなく、判断力や集中力、持続力、意欲が高まり、情緒を安定させ、多くの病気のもとになる体のゆがみも矯正されます。
 われわれの健康の保持・増進には血液の循環が大切です。ところが、われわれがゾウリをはいて動くと、心臓より最も低く遠い趾先からの筋肉の収縮作用(ミルキングアクション)によって、血液の循環が促進され、健康の保持・増進が保証されます。
 おとなも、血液の循環を良くし健康でボケない、丸天井を保持して、つまずかない、転倒しない、疲れにくい足にしますので、ミサトっ子をはきましょう。

石橋アーチ

石橋アーチ


ゾウリばき(趾の屈伸)の実験

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<ボケないために手を使え>と言われていますが、これは指の使用です。手と足は魚の胸ヒレと腹ヒレから変化したものでルーツが同じだから、足も趾の使用が大切です。

1.趾の屈伸で土踏まずが形成される

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芋虫歩き
図3 芋虫歩き

 ゾウリで歩く時は母趾と第二趾で前緒をはさみますが、第二趾から第五趾は同時に動くので全趾が曲げられ、地面をける直前に横緒がテコの役割をして全趾を反らせます。そこで、
@自分の足長を測る
A両足の趾を同時に曲げて進む図3の「芋虫歩き」で20歩前進する
B正座して趾を立てる図4の「跪座」で左右にゆっくり2回ずつ後ろを振り返って趾に体重をかける
Cふたたび足長を測ると、足長が短くなっています。
 これは趾を使うと土踏まずが高くなって足長が短くなるからです。つまり、土踏まずの未形成は趾の使用不足です。趾を使わないと動けないゾウリははだしよりもはるかに足の発達を促進する素晴らしい履物です

きざの図
図4 跪座(きざ)
足根骨の化骨
図5 足根骨の化骨

 趾の使用は足の筋を強くし、われわれの足の横のアーチも高くするので、足の裏に丸天井ができます。この丸天井のおかげでわれわれは転倒しないで直立二足移動できるのですが、これらのアーチを形成する7つの足根骨が固い骨になるのは図5のように幼児期です。
 しかし今日では、子どもが歩かない、運動遊びをしていないので趾を使用していません。そのうえ、靴下や靴で趾を圧迫し、足と靴下、靴下と靴の間に滑りが生じて趾が働けないので、年長児の土踏まずの形成率は51%です。
 われわれの発達は上から下へ、退歩はこの反対の順序ですから、これは人間の体の危機のサインだと思います。
この解決は幼児期から趾を使わないと動けないゾウリをはいて、歩いたり活発な群れ遊びに誘導しましょう。

各項目にリンクします

2.趾の屈伸は体のゆがみを矯正し、体力や知力が向上する

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  ゾウリばきの動作の「芋虫歩き」や「跪座」をすると、
@足長の左右差がなくなり、体全体のゆがみも矯正されます。たとえば、われわれは、椅子に座って脚を組む時は長い脚を上に、横座りやあぐら座りは長い脚を下にしますが、芋虫歩きと跪座をした後は、体のゆがみが矯正されるので、どちらの脚が上でも違和感がなくなります。

Oリングテスト
図6 Oリングテスト

A「Oリングテスト」(図6)の力<筋力>や体前屈(柔軟性)や、タッピング(敏捷性)、片足立ち(平衡性)、箸を使った豆移し(巧緻性)などの<調整力>や機器を使用した<持久力>も向上します。つまり、趾の屈伸(ゾウリばき)は体力を強化します。
B加減乗除の計算の正解数や機器による判断力なども高くなります。


ミサトっ子ゾウリばきの効果

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このような効果は、ゾウリの台の適正な固さや、鼻緒の前緒の高さや太さ、強さ、伸びのなさ、横緒の長さや太さ、強さ、伸びのなさ、あるいは、前ツボや横ツボの位置、などに配慮した「ミサトっ子」だからみられるのです。 「ミサトっ子」をはいて歩くと、「芋虫歩き」と「跪座」と同じ趾の運動を1分間に60回以上繰り返す計算になります。だから、

土踏まず形成率

図7 土踏まずの形成率

 ミサトっ子を半年間はいた子は図7のように土踏まずの形成が促進されます。
 最近、足が疲れる、つまづくなどに気づいた人はゾウリを試してみてください。

外反母趾の矯正率

図8 外反母趾の矯正率

 母趾の外反が図8のように矯正されます。
 外反母趾になりかけの人や第二趾のつけ根部の裏側にタコができた人はミサトっ子をはいてみてください。

趾力の強化
図9 趾力の強化

 ミサトっ子ゾウリを1年はくと、浮き趾がなくなり図9のように趾力が強化され、とくに、母趾と小趾や4趾の力が向上します。
 最近、よく転ぶようになった人はミサトっ子をはいて爪先をできるだけ上げて歩いてみてください。 

趾の形と重心
図10 趾の形と重心

 足の形が図10のように重心が前寄りで、相対的に足幅が広くて踵幅が狭い、逆三角形のバランスがいい足になります。

 足幅÷足長≧42%で、 踵幅÷足幅≦58%画理想ですが、小学校低中学年生は踵骨骨端核が出来上がり、踵を使用することが多いので、62%の子もいます。
外反母趾の人は、横のアーチがなくなった開帳足なので、足幅が広くなっています。

体のゆがみと行動特性
図11 体のゆがみと行動特性

 ミサトっ子をはくと体のゆがみが矯正されますが、近年、体のゆがみが大きい人が多くなり、子どもは図11のように、問題を起こす・不安感がある、荒れる・切れる・ムカつく、疲れる・不定愁訴がある・疲れる、集中力がないなどだけでなく、学習意欲や授業中の態度も悪いので、学業成績も低下します。
 おとなは膝痛や腰痛、肩こり、ヒステリーなどが置きやすくなります。
 体にゆがみがある人は足に左右差があることが多く、姿勢が悪く、体前屈の能力が低いのですが、この10数年、子どもの姿勢が悪化し、体前屈や学業成績も連続的に低下しています。集中力や持続力の低下は目に余ります。
 おとなもミサトっ子をはいて、外反母趾の予防や矯正をするだけでなく、血液の循環を良くし、体のゆがみや姿勢を正して、肩こりや腰痛、膝痛などを軽減し、情緒を安定させ、ヒステリーやムカつきを起こさない、楽しい健康な生活を送りましょう。

 

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